アユ、ワカサギ、シラス、お茶から基準超すセシウム検出

福島 川魚3品目で放射性物質(NHK 動画あり)
5月14日 4時23分 

福島県内の川で取ったアユなど3品目の魚から、国の暫定基準値を超える量の放射性物質が新たに検出されたことが分かりました。いずれも現在、漁が行われていないため、市場には出回っていないということです。

厚生労働省によりますと、今月8日にいわき市の川で取ったアユから国の暫定基準値の「1キログラム当たり500ベクレル」を上回る720ベクレルの放射性セシウムが検出されたほか、今月10日に北塩原村の桧原湖で取ったワカサギからも870ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。川や湖に住む淡水魚から国の基準値を超える量の放射性物質が検出されたのは初めてですが、いずれも漁が禁止されている時期のため、市場には出回っていないということです。このほか、今月9日にいわき市沖の海で取ったシラスからも560ベクレルと850ベクレルの放射性セシウムが検出されたということですが、現在、福島県のすべての漁協が漁を行っていないため、市場には出回っていないということです。厚生労働省は「仮に食べたとしても直ちに健康に影響を及ぼす数値ではない」としていますが、引き続き調査を続けることにしています。


福島・いわき市のアユと北塩原村のワカサギから暫定規制値を超えるセシウム
(FNN 動画あり)

福島県は13日夜、いわき市のアユと北塩原村のワカサギから、暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。これに先立ち、政府は、福島第1原発の事故の賠償で、東京電力を支援する枠組みを正式決定した。
一面、鮮やかな緑に覆われた神奈川・小田原市のお茶畑に衝撃が走った。
小田原市の茶葉農家・守屋栄治さんは「ここ一面が全部そうなんですけども」、「(放射性物質が)出なければいいなと思っていたんですけれども、やっぱりきょう出てしまって。本来ならきょう、あしたあたりに摘む予定だったんですけどもね」と話した。
一番茶から検出された放射性物質。
守屋さんは「一番茶っていうのは、やっぱり一番高く売れる値段でね、これ、例えば捨てて、二番茶は大丈夫だよと言っても、二番茶じゃ本当にもう、金額としては微々たるもんなんでね」と話した。
神奈川県内のお茶の葉から、規制値を超える放射性セシウムが検出された問題は、13日、さらに拡大した。
13日、新たに小田原市や真鶴町、湯河原町などのお茶の葉から、規制値を上回る放射性セシウムが検出されたことが明らかになった。
午後7時すぎ、神奈川県は会見で「真鶴町につきましては530ベクレル、また、湯河原町につきましては680ベクレルということで、暫定値を超えているものでございます」と話した。
これで被害は、神奈川県内で6市町村に拡大した。
JA厚木清川支所長の山内 進さんは「どう生産者に説明していいのかと。東電がね、きょう、清川村役場におわびに来たらしいんですけども、先に生産者の方におわびに来るのが筋でしょ」と話した。
一方、日本一のお茶どころ、静岡でもお茶の葉の検査が行われたが、規制値を超える放射性物質は検出されなかった。
こうした中、政府は、東京電力の賠償金支払いを支援する枠組みを正式に決定した。
新たな機構を設立し、政府の公的資金の投入で、賠償金の支払いを下支えする枠組み。
これについて、枝野官房長官は、事故以前に金融機関が行っていた東京電力への融資の債権放棄について言及した。
枝野官房長官は「(債権放棄なしで)国民の理解を得られるかといったら、それは到底できない、得られることはないだろうと、私は思っております」と述べた。
金融機関側からは戸惑いの声も上がった。
みずほFGの塚本社長は「債権放棄うんぬんというところはですね、まだ念頭にないということだろうと思います」と話した。
第一生命の金井常務は「債権放棄なども含めて、どういう計画になっていくのか、つまり判断すべき材料というのが、現在持ちあわせていない」と話した。
こうした中、13日夜、福島・いわき市鮫川産のアユと、北塩原村桧原湖のワカサギから、規制値を超す放射性セシウムが検出されたことが明らかになった。
福島県によると、アユとワカサギは禁漁中で、市場には流通していないが、県内の淡水魚から、規制値を超える放射性物質が検出されたのは初めてだという。
東電支援のあり方をめぐり、国会でも波乱が予想される中、賠償金に大きくかかわる被害は、日々拡大するばかりとなっている。

(05/14 01:17)

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