3号機の水素爆発は「即発臨界」の可能性が高い

海外から重要な情報・・・アーニー・ガンダーソン氏(動画)

特に重要だと思う部分を要約してみました。(全訳は最後に掲載)

・・・・・・ここから引用(要約)・・・・・・

3号機で何が起こったのか?
なぜ1号機その他と違うあのような爆発が起こったのか? 

3号機の爆発は1号機よりずっと劇的でした。
技術的な用語で、detonation(爆鳴)と、deflagration(爆熱) があります。
両方とも爆発の事象を表わす言葉で、deflagration(爆熱)は衝撃波が音速であり、detonation(爆鳴)は衝撃波が音速を超えるものです。

まさにこの二つの差が1号機と3号機で起きたことの違いといえます。
3号機の爆発は、1号機に比べてはるかに大きなものです。そして、爆発のエネルギーの方向(ベクトル)は1号機と違い、すごい勢いで真上に伸びています。

次に、3号機では明らかに爆発がありました。建屋の南側で黒い煙が立ち昇る前に、明るい黄色の閃光が見えます。これも重要な手がかりのひとつなのです。

プラントから2マイル(約3km)も離れたところから多数の燃料棒の破片が見つかっています。また、とても細かな粒子のウランがハワイと西海岸で検出されました。同じくパウダー状のプルトニウムも検出され、アメリシウムは、ここ、ニューイングランドでも検出されています。

これらの物質は超ウラン元素と呼ばれ、ウランよりも重い。そして、その核種の検出は、フクシマの燃料棒が揮発したことを意味します。

原子炉に損傷は無いのに、建屋は吹き飛んでいる。なぜでしょう?

約15×15×15mの使用済み燃料プール容器内の{水}は空の状態だったと私は思っています。そこにガスが溜まり上向きに爆発した。プール上部はもともと吹き抜けており、側面は防御するバリアとして働くので、その構造が上方への爆風を起こした。

ビデオを見ると、多量の破片が落ちてくるのが見えます。それらは、燃料棒を含む燃料集合体で、プルトニウムやウランの破片でしょう。プルトニウム、ウランは2,3マイル(約3~5km)離れたところからも検出されているのが納得できます。

噴煙の黒さは、ウランやプルトニウムが揮発したことを意味します。それらはごく細かな粒子となり、太平洋を越えて、ハワイ・西海岸や、ここニューイングランドにまでも到達したのです。

何が、これら細かな粒子を上昇させるためのエネルギーとなったのか?

水素爆発の化学反応が起きた時はdeflagration(爆熱)で衝撃波が音速で伝わります。これが1号機で起きたことです。(これで起こる上昇のエネルギーは)劇的ではありますが、爆発的な激しさではない。

では、3号機で爆発を引き起こしたのは何だったのか?
何が3号機で、detonation(爆鳴:音速を超える衝撃波)を引き起こしたのか?

水素爆発だけではdetonation(爆鳴:音速を超える衝撃波)は起こりません。それ以外の何かがなくてはならないのです。

なぜかというのはまだ明らかにされていませんが、
1、水素・酸素の化学反応が始まり{水素爆発が起こり}、
2、それによって燃料棒が激しく動いて変形するような衝撃波が生じた。
3、使用済み燃料プールでの燃料棒が変形し{集約したことで}即発臨界による核反応を
引き起こした。
4、その核反応が、プールから燃料棒・燃料棒集合体などを吹き飛ばし、噴煙を噴き上げる爆発のエネルギーと、3号機での劇的な場面を作り出した。

この仮説を確かめるには、噴煙に含まれる核種の同位体を調べることです。現在、米軍機がサンプルを採集していますから、ラボで分析中でしょう。

キセノン(Xe)の同位体ですが、比率によりますけれども、それによって、使用済み燃料プールで即発臨界を起こしたかどうかが分かります。

証拠は、まさにそこにありますが、まだ私たちの手には入っていない。おそらく、政府は持っていると思います。

・・・・・・要約は以上・・・・・・

こんばんは。フェアウィンズ・アソシエーツのアーニー・ガンダーソンです。
さまざまなトピックについて、たくさんのメールをフェアウィンズ・アソシエーツにいただいてます。

あるトピックが、たくさんの質問や懸念を生み、とても思慮深い内容も寄せられています。そのトピックとは、3号機で何が起こったのか?なぜ1号機その他と違うあのような爆発が起こったのか? ということです。

本日は、3号機についてこれまでに分かっている確かなことと、破壊の原因と考えられるいくつかのセオリーをお話したいと思います。

はじめに、3号機の爆発は1号機よりずっと劇的でした。

技術的な用語で、detonation(爆鳴)と、deflagration(爆熱) があります。
それらは、両方とも爆発の事象を表わす言葉ですが、deflagration(爆熱)は衝撃波が音速であり、detonation(爆鳴)は衝撃波が音速を超えるものです。

まさにこの二つの差が1号機と3号機で起きたことの違いといえます。

1号機からの噴煙を見てください。煙が建屋から離れていく動きは、3号機のものに比べてとてもゆっくりです。

ここでいくつか指摘したいと思います。これは、3号機についていくつかの明確に判明している点をもとに、なぜこのようなことが起きたかという理由を推測したいと思います。

3号機の爆発は、1号機に比べてはるかに大きなものです。
そして、爆発のエネルギーの方向(ベクトル)は1号機と違い、すごい勢いで真上に伸びています。

3号機の上向きのベクトルは、1号機のベクトルには無いものです。あとでお話しいたますが、これがとても重要な手がかりになります。

次に、3号機では明らかに爆発がありました。建屋の南側(つまり山側から海方向に3号機を見たときの右側)を見てください。

黒い煙が立ち昇る前に、明るい黄色の閃光が見えます。これも重要な手がかりのひとつなのです(後ほど説明しましょう)。

その他のこととしては、プラントから2マイル(約3km)も離れたところから多数の燃料棒の破片が見つかっています。

以前にもお話しした4号機に目を向けるなら、4号機の使用済み燃料プールは水がなく、燃料棒は露出していますが、燃料集合体は損傷を受けていない。ということは、2,3マイル吹き飛ばされた燃料棒の破片は4号機の使用済み燃料プールからではなく、3号機からと見た方がいいでしょう。

また、とても細かな粒子のウランがハワイと西海岸で検出されました。同じくパウー状のプルトニウムも検出され、アメリシウムは、ここ、ニューイングランドでも検出されています。また、とても細かな粒子のウランがハワイと西海岸で検出されました。

これらの物質は超ウラン元素と呼ばれ、ウランよりも重い。そして、その核種の検出は、フクシマの燃料棒が揮発したことを意味します。

爆発後の3号機の写真を見ると、建屋の大部分、特に南側が無くなっていることが分かります。
しかし赤外線写真を見ると同じ場所に高温部分の熱源が確認できる。
このデータが示していることは、3号機の格納容器・原子炉は損傷を受けてないということでしょう。

そこで謎が残ります。原子炉に損傷は無いのに、建屋は吹き飛んでいる。なぜでしょう?

50x50x50フィート(約15×15×15m)の使用済み燃料プール容器内の{水}は空の状態だったと私は思っています。
そこにガスが溜まり上向きに爆発した。プール上部はもともと吹き抜けており、側面は防御するバリアとして働くので、その構造が上方への爆風を起こした。

さらに、説明を付け加えましょう。

ビデオを見ると、多量の破片が落ちてくるのが見えます。それらは、燃料棒を含む燃料集合体で、プルトニウムやウランの破片でしょう。プルトニウム、ウランは2,3マイル(約3~5km)離れたところからも検出されているのが納得できます。

その他としては、噴煙の黒さでしょう。その黒さは、ウランやプルトニウムが揮発したことを意味します。それらはごく細かな粒子となり、太平洋を越えて、ハワイ・西海岸や、ここニューイングランドにまでも到達したのです。

何が、これら細かな粒子を上昇させるためのエネルギーとなったのか?

それはただの水素反応だったと仮定すると、水素爆発(水素が酸素と結合して水を作る化学反応)です。その化学反応が起きた時はdeflagration(爆熱)で衝撃波が音速で伝わります。これが1号機で起きたことです。(これで起こる上昇のエネルギーは)劇的ではありますが、爆発的な激しさではない。

では、3号機で爆発を引き起こしたのは何だったのか?

明らかに3号機は爆発であり、その二つの理由があります。
一つは、赤い閃光が建屋の側面で光ったこと。二つ目は、噴煙が上方に立ち昇っている大きさです。

何が3号機で、detonation(爆鳴:音速を超える衝撃波)を引き起こしたのか?

水素爆発(水素・酸素の化学反応)だけではdetonation(爆鳴:音速を超える衝撃波)は起こりません。それ以外の何かがなくてはならないのです。

なぜかというのはまだ明らかにされていませんが、
1、水素・酸素の化学反応が始まり{水素爆発が起こり}、
2、それによって燃料棒が激しく動いて変形するような衝撃波が生じた。
3、使用済み燃料プールでの燃料棒が変形し{集約したことで}即発臨界による核反応を
引き起こした。
4、その核反応が、プールから燃料棒・燃料棒集合体などを吹き飛ばし、噴煙を噴き上げる爆発のエネルギーと、3号機での劇的な場面を作り出した。

この仮説を確かめるには、噴煙に含まれる核種の同位体を調べることです。現在、米軍機がサンプルを採集していますから、ラボで分析中でしょう。

キセノン(Xe)の同位体ですが、比率によりますけれども、それによって、使用済み燃料プールで即発臨界を起こしたかどうかが分かります。
【注】131mXeと133Xe、133mXeそして135Xeは235Uと239Puの核分裂反応によって生成するため、核爆発の指標に使われる。

証拠は、まさにそこにありますが、まだ私たちの手には入っていない。おそらく、政府は持っていると思います。

さらなる情報がありましたら、お知らせいたします。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次