チェルノブイリの2~5割 福島原発放射性物質で試算

1990年からチェルノブイリ原発事故被害者の医療支援関わり、ベラルーシやウクライナの「風下汚染地」や医療施設を何度も訪問する中で、なぜこんなに子どもたちの被害が多いのかという思いを抱いてきました。

チェルノブイリ原発事故のときがそうでしたが、事故を起こした国の政府発表だけでは事故の実態がなかなかつかめません。原発事故の現状を外国の研究機関ではどうみているかという情報は、いのちを守るために大変重要だと思います。

放射能の影響を大きく受ける子どもたちをできるだけ放射能から遠ざけることが今、最も重要なことだと思います。

チェルノブイリの2~5割 福島原発放射性物質で試算
(2011/03/24 01:54 共同通信)

 【ウィーン共同】オーストリア気象当局は23日、福島第1原発の事故後3~4日の間に放出された放射性物質セシウム137の量は、旧ソ連チェルノブイリの原発事故後10日間の放出量の20~50%に相当するとの試算を明らかにした。

 同当局は双方の事故現場から1日当たりに放出されたセシウム137の量は「大差がない」とする一方、放射線の影響を総合的に判断したわけではなく、福島の事故規模がチェルノブイリよりも大きいとは「決して言えない」としている。

 試算によると、福島第1原発から同時期に放出されたヨウ素131もチェルノブイリの約20%に相当するという。

 福島第1原発から放出されたとみられる放射性物質は米国や欧州などでも検出されており、同当局はこうした測定値などを基に試算。チェルノブイリ事故については経済協力開発機構(OECD)原子力機関のデータを参照したという。

 一方、ロイター通信によると、フランスの放射線防御・原子力安全研究所(IRSN)は22日、福島第1原発事故で放出された放射性物質の量は、チェルノブイリ事故の約10%との見解を明らかにした。
2011/03/24 01:54 【共同通信】

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