2010/06/09

人間は多様な生き物と自然の恵みのおかげで生きている

人間は多様な生き物と自然の恵みのおかげで生きている 毎日新聞

(写真)自然食品のセレクトショップとしてオープンしたおかげさま市場

 ◇人々の思いをつないでいく「エコマーケット」に
 ◇「おかげさま市場」国際生物多様性の日に本格オープン

 国連が定める「国際生物多様性の日」の5月22日、東京都国分寺市の「カフェスロー」の隣に「おかげさま市場」が本格オープンしました。大手の流通ルートに乗らない食材を主に集めた、いわば自然食品のセレクトショップ。カフェスローの空間も合わせて地域の人々が集う「エコマーケット」にしようという試みです。【文と写真・明珍美紀】

(写真)おかげさま市場のスタッフら。店頭には有機栽培の野菜が並ぶ。

 「私たちは、微生物や動植物など多様な生き物と、太陽や水などの自然の恵みのおかげで生きている。おかげさま市場という名前には、そんな意味を込めている」と共同代表の吉岡淳さん(62)は説明します。

 東京の郊外、JR国分寺駅南口から徒歩約5分。約35平方メートルのショップには、野菜や果物の生鮮品や豆腐、納豆、乳製品など約200種の食材などが並びます。

 お米では、“伝説”の米「さわのはな」があります。山形県で1960年に誕生した銘柄で、冷めても粘り気があって食味もいいお米ですが、「収量が少ない」などの理由で生産が減少。そこで農家の有志が原種の栽培に乗り出し、90年代末に復活しました。店では新庄市の農家が育てる無農薬、無化学肥料の「さわのはな」(玄米、3キロで2346円)を置いています。

 北海道中札内村の「想いやりファーム」で生産される「想いやり生乳」(720ミリリットルで1050円)も目玉商品の一つ。搾ったままの自然な牛乳で、牧場で牛が食べるのは無農薬、無肥料の自家産の牧草です。飲んでみるとすっきりとした味わいでした。

大分県湯布院町の「由布院・うらけん牧場」のチーズやヨーグルトなどもあり、「いずれも効率優先、激しい価格競争の流れに惑わされず、その地域に根ざしている。まずはこうした食べものの存在を知ってもらいたい」と吉岡さんは言葉に力を込めます。

(写真)トークを行なう中村隆市さん(右)、辻信一さん(中央)、島村菜津さん

 母体となるカフェスローは、スローライフを目指す有志で結成した環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」の活動拠点として01年春、東京都府中市に開店しました。同NGOは、環境活動家のアンニャ・ライトさん(42)らが共同代表となり、世話人には吉岡さんや明治学院大国際学部教授の辻信一さん(57)、福岡県でフェアトレード(公正貿易)事業を行う「ウインドファーム」代表の中村隆市さん(54)らがいます。

 地域の人々が交流する「コミュニティーカフェ」を目指して運営していたところ、建物がマンションに建て替えられることになり、国分寺市に移転。新カフェスローが08年6月にスタートしました。もとは工場の廃屋を改装し、作業のときは誰でも参加できるワークショップ形式にして、わらや珪藻土(けいそうど)など自然素材の内装を施しました。

(写真)島村さんがセレクトした浦部農園の古代米や道南伝統食品協同組合(北海道)の「焼き昆布」など

 おかげさま市場も同様にわらを使ったエコ内装で、廃材を再利用した棚を設置。また、今回、取りそろえた商品には、群馬県藤岡市にある浦部農園の古代米などノンフィクション作家の島村菜津さんが選んだものや、中村さんが校長を務める「スロービジネススクール」(SBS)の生徒らが起業し、開発や販売を手がける食材も。熊本県水俣市の甘夏ミカンの花を原材料にした化粧水「ネロリ花水」もあり、甘夏の生産者は、水俣病被害の語り部の杉本雄さんです。妻の栄子さん(故人)と長年、無農薬栽培に取り組んできました。

(写真)敷地内にはカフェスローのほかパン工房などがある。おかげさま市場が加わり、全体が「エコマーケット」の雰囲気に

 カフェスローにはギャラリーが併設され、同じ敷地には、天然酵母パン工房の「アチパン」や、NPO法人「自然育児友の会」の事務局もあります。

 「その土地にはそれぞれの気候や風土、特性を生かした食材をつくり出す力がある。これからはグローバルからローカルへと意識を変えることが必要」と辻さん。人々の思いをつないでいくのが、カフェであり市場です。

 ◇問い合わせ先

●「おかげさま市場」東京都国分寺市東元町2の20の10 電話042・312・4414 火曜休み。

カフェスローのホームページ

2010/06/05

自然は、子どもたちの未来である

ミツバチの羽音と地球の回転」という素晴らしいドキュメンタリー映画ができました。
この映画を上映する団体から依頼があり、メッセージを送りました。

広大な宇宙のなかに、水と緑の星が誕生した奇跡
その奇跡に生かされている人間が、自然を破壊している
自然は、子どもたちの未来でもある
その未来を最優先で守りたい

2010/05/30

毎日新聞 <人模様> カフェや市場でエコ交流を

<人模様>カフェや市場でエコ交流を 吉岡淳さん、中村隆市さん
毎日新聞2010年5月29日(土)18:00

 「国際生物多様性の日」の今月22日、東京都国分寺市の飲食店「カフェスロー」の隣に「おかげさま市場」がオープンした。有機栽培の野菜や米、調味料などを集めたいわば自然食品のセレクトショップ。「私たちは多様な生き物や自然の恵みのおかげで生きている。店の名にはそんな思いを込めている」と語るのは共同代表の吉岡淳さん(62)と中村隆市さん(54)だ。

 カフェスローは環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」の活動拠点で、2人はNGOの世話人も務める。「効率優先、価格競争の波にのみ込まれず、魅力ある食材をつくる人々が各地にいる。その存在を知ってもらいたかった」と吉岡さん。

 同市場には北海道中札内(なかさつない)村の「想(おも)いやりファーム」の自然な牛乳や群馬県藤岡市の「浦部農園」の古代米など個性ある約200点が並ぶ。フェアトレードの会社「ウインドファーム」(福岡県水巻町)の経営者でもある中村さんは「カフェと市場がある空間をエコマーケットに」と新たな交流を期待する。【明珍美紀】

・・・

2010/05/20

上関原発建設計画:温排水の影響を懸念

上関原発建設計画:温排水の影響を懸念 広島で環境考えるシンポ /山口

 中国電力の上関原発建設予定地(上関町)周辺の慎重な環境評価を国や中電に求めてきた日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会によるシンポジウムが10日、広島市中区の広島国際会議場であった。学者らは集まった約500人に対し、建設地の生物の多様性の貴重さと、原発建設による影響調査の必要性を強く訴えた。

 学者らの一番の懸念は原発から出る温排水。原発周辺海域の温度が上がり、希少生物や魚類の生息環境が変わってしまう恐れが強いという。また、京都大大学院の加藤真教授(生態学)は、冷却水として海水を取り入れる際に投入される殺生物剤、次亜塩素酸ソーダの危険性を指摘した。

 建設地周辺では天然記念物の鳥、カンムリウミスズメも生息している。上関地域周辺での生息を初めて発見した九州大大学院の飯田知彦研究員は、上関の海の豊かさを強調。魚の卵や稚魚、イカの子どもといった浮遊生物が冷却水として原発に取り込まれて加熱されることで多くが死ぬことが予想されることから、食物連鎖への影響を懸念した。【矢追健介】

〔山口東版〕

毎日新聞 2010年1月13日 地方版

2010/05/13

5月21日横浜で講演します

◆◇—————-
 
cafe dela terra
「一杯のコーヒーで森とつながる」
森林農法とフェアトレードのトークイベント
 
—————-◆◇
 
5月22日は「国際有機コーヒーフェアトレードデー」!
また世界が生物多様性について考える「国際生物多様性の日」でもあります。
 
cafe dela terraではこの日を前に、「一杯のコーヒーで森とつながる」スローなトークイベントを開催。
フェアトレードとは?オーガニックとは?生物多様性とは?
これらのキーワードから、世界と私たちとのつながりをゆっくり考えてみませんか。

「有機農業」、「環境運動」、「スロービジネス」、「フェアトレード」の中心で活躍されるパイオニア、中村隆市さんをゲストにお招きし、共にムーヴメントを展開し続ける環境活動家・辻信一さんの進行でお送りします。世界の裏側、生物多様性豊かな森で育まれたコーヒーを飲みながら、そのストーリーに想いをはせてみましょう。
—————-
◆日時
5月21日(金) 
18時開場 18:30?20:00(予定)
 
◆場所
善了寺 (戸塚駅東口より徒歩7分)
modi 1Fのスターバックスを左へ曲がり、modi横の道をまっすぐ。
つきあたりの道路を(横断歩道をわたって)右へ。そのまままっすぐ。
郵便局の先の細い坂道を入ると善了寺です。
地図参照: http://www.zenryouji.jp/syoukai.html
 
◆参加費 (オーガニックコーヒー付)
一般 1000円
学生 500円
 
◆要予約/お申し込み・お問い合わせ
件名「フェアトレードトーク申し込み」、本文に、氏名、ご連絡先、人数をお書きの上、
info★cafedelaterra.com(担当井ノ上)までお申し込みください。
★を@に変えて下さい。
 
—————-
【ゲスト紹介】
 
◆中村隆市
(株)ウインドファーム代表。ゆっくり堂代表。
スロービジネススクール校長。70年代後半から有機農業と環境運動に取り組み、87年フェアトレード事業を開始。98年コロンビアでの第一回有機コーヒー国際会議で講演。2000年ブラジル初のオーガニックカフェを開店。04年ブラジル・マッシャード市から有機農業とフェアトレードを普及した功績により名誉市民章を受章。
ナマケモノ倶楽部・世話人。六ヶ所あしたの森・共同代表。
 
(参照)
ウインドファーム http://www.windfarm.co.jp/
六ヶ所あしたの森 http://www.ashitanomori.net/
スロービジネススクール http://www.slowbusiness.org/
ゆっくり堂 http://www.yukkurido.com/
ナマケモノ倶楽部 http://www.sloth.gr.jp/
 
 
◆辻信一 (司会進行)
明治学院大学国際学部教授。文化人類学者、環境活動家。
「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表や、環境文化NGOナマケモノ倶楽部世話人として「スロー」や「GNH」をテーマに活動。
著書に、『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社ライブラリー)、『幸せって、なんだっけ…豊かさという幻想を超えて』(ソフトバンク新書)ほか多数。
 
 
◆主催 cafe dela terra
カフェデラテラは、 横浜市戸塚区 にある善了寺、とつか宿駅前商店会、明治学院大学の教授と学生たちによって始められたお寺ムーヴメントです。Cafe dela
Terraの「Terra」とは、お寺の「寺」ともうひとつ、イタリア語で「大地」を意味します。お寺を通して人とつながり、コーヒーを通して大地とつながればいいなあという想いが込められています。善了寺では毎月すてきなゲストを呼び、ゲストさんによる深いトークを聞き,今よりももっと私たちの心が豊かになるような、そし
てわくわくするようなイベントを行っていきます。

http://ameblo.jp/cafedelaterra/

—–(以上転送、転載歓迎)—–

地球9条

今日、こんな詩が降りてきた。

・・・・・・・・・

地球9条(ちきゅうきゅうじょう)

沖縄の人たちは、県内にはいらないと言ってる
県外の人たちも、みんながいらないと言ってる
あれっ? 誰が、いるって言ってるの?

昔、地球サミットで
12歳の少女が言いました

もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、
貧しさと環境問題を解決するために使えば
この地球はすばらしい星になるでしょう

スウェーデンじゃCO2を減らすため
空軍演習を半分に減らしたよ

そろそろ軍隊を減らしましょう

でも米軍がないと平和を守れない
なんて言う人いるけれど
そこには、殺される側の平和が入ってない

大量破壊兵器
持ってないのに攻撃し
子どもたちさえ殺してる

地球で一番の脅威は
肥大化した米軍と軍需産業
そう、多くの人が思っている

そろそろ米軍は減らした方がいい
そろそろ軍隊は減らした方がいい

地球から軍隊を減らしましょう

減らさないと地球がもたない

地球9条で
地球を救助しましょう

・・・

2010/05/07

もんじゅ原子炉内のガス検知器、6度の警報 公表遅れ

(2010年5月7日朝日新聞)
 6日に運転再開した高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、6日深夜から7日午前にかけて6回にわたり、原子炉内のガスを監視する検知器の警報が鳴った。事業主体の日本原子力研究開発機構は7日正午ごろ、報道各社や自治体に事実関係を伝えた。今のところ放射能漏れなどの異常は確認されておらず、機器の誤作動の可能性もあるが、公表が遅れた機構の対応については批判の声が出そうだ。

 監督官庁の経済産業省原子力安全・保安院などによると、6日午後11時9分に1度目の警報が鳴り、さらに、7日午前10時すぎから正午にかけて5回警報が鳴った。検知器は、原子炉下部にある炉心の核燃料から上部に注入されたアルゴンガスに放射性物質が漏れた際に異常を検知する機能をもつ。

 保安院などが調べたところ、炉心から炉内上部に放射性物質が漏れた形跡は認められなかった。このため、誤警報の可能性もあるとみて、機構と保安院が詳しい原因を調べている。

 機構は1回目に警報が鳴った際、職員が検知器を確認。数値がいったん正常に戻ったため、通常通りの作業を続けた。しかし、約11時間後から再び警報が鳴り続けた。

 警報後に公表が遅れた点について、機構は「検知器の故障が原因と推定している。いま思えば、警報が鳴ったことを早く公表すべきだった」と認めた。保安院は「機構は早く公表すべきだった。改善を求めたい」と指摘したが、試験運転を継続することに問題はないとの見解を示した。

 敦賀市原子力安全対策課によると、機構側は警報について、7日午前11時28分に連絡してきたという。同課長は「故障やトラブルはあってはならないこと。住民の不安につながるので、しっかりと原因究明をしてもらいたい」と話した。福井県も今後、機構側に事実関係の説明を求める方針。

 1995年末のナトリウム漏れ事故で停止していたもんじゅは6日午前10時半すぎ、14年5カ月ぶりに原子炉を再起動したばかりだった。

・・・

(2010/5/7 13:37 日本経済新聞)
もんじゅ、核燃料破損示す検出器の警報作動

 日本原子力研究開発機構と経済産業省の原子力安全・保安院は7日、6日に14年5カ月ぶりに運転を再開した高速増殖炉「もんじゅ(福井県敦賀市)で、原子炉内の核燃料破損を示す検出器の警報が鳴ったと発表した。保安院は「検知器の故障と推定される」と説明、安全性に問題ないという。

 警報が鳴ったのは2回で、1回目は6日午後11時9分、2回目は7日午前10時1分。3つある検出器のうち1つが異常を示していた。残る2つは、キセノンやセシウムなどの放射性物質の漏れを示す数値は表れていなかった。また、核分裂生成物の漏れを測る3種類の検出器も放射線を検出しなかった。

 原子力安全・保安院は「原因は調査中で誤作動かどうかよく原因を特定しないと申し上げられないが、安全には影響なく試験は続行する」という。

・・・
※この日経記事に関する補足
日本原子力研究開発機構の会見では、警報回数が、2回・4回・6回と訂正になったため、日経は最初の2回という数字を記事にしている。

・・・

京都新聞 凡語 2010年05月07日掲載
もんじゅ試験運転再開

 「もんじゅ」白煙発生。手動で炉停止?。高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)のナトリウム漏れ事故を報じた1995年12月9日付本紙朝刊の見出しだ▼私事で恐縮だが、当時この紙面編集の担当デスクだった。事故発生は8日夜。2次冷却系のナトリウム配管室で火災報知機が鳴り煙が発生、炉を手動停止させた。確かな情報はごく限られていた▼人命には異常なし。周辺地域に被害は出ていない。紙面でどの程度扱ったらよいか悩んだ。これまで起こったことがないような異常さは直感できたが、最悪の事態ではないからと、1面ニュースの2番手扱いとした▼だが、いま振り返れば、大惨事につながりかねないトラブルだった。約640キロもの漏れたナトリウムが空気と反応して激しく燃えた事実や、地元自治体への連絡遅れ、撮影ビデオの作為的なカットなどが後日、明らかになった。トップニュースの判断を誤った苦い思い出とともによみがえる▼あれから14年半。もんじゅは長い停止期間を経て試験運転を再開した。改造工事でナトリウム対策が強化されたという。だが先月下旬にもナトリウム漏れ検出器が故障した。住民は不安を抱えたままだ▼使った以上のプルトニウム燃料を生み出す「夢の原子炉」と言いはやされてきた。だが実用化への道筋はまだ見えない。厳格な安全管理と情報公開で信頼を回復させる姿勢をまず示してもらいたい。
[京都新聞 2010年05月07日掲載]

・・・

5月8日京都新聞社説
もんじゅ再開  信頼回復へ安全最優先

 高速増殖炉の原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)が運転を再開した。
 日本原子力研究開発機構は徐々に出力を上げて試験運転を続け、2013年春に本格運転に移る予定という。
 1995年に冷却材のナトリウム漏れ事故を起こして停止以来、実に14年5カ月ぶり。多くの懸念を抱えたままの運転再開となった。
 事故や情報隠しで失墜した信頼の回復に向け、安全最優先は言うまでもない。それでもトラブルは起き得る。早速、初日から燃料漏れ検出機器の警報が作動したが、公表が遅れたのはどういうことか。軽重にかかわらず、公正、速やかな情報開示を強く求めたい。
 発電しながら燃料となるプルトニウムを増やせる高速増殖炉は、天然ウランの利用効率を飛躍的に高める「夢の原子炉」とも呼ばれた。エネルギー資源の乏しい日本では、原子力政策の基本とされる核燃料サイクルの柱の一つでもあった。
 実験炉常陽(茨城県大洗町)で開発が始まったものの、第2段階のもんじゅの事故で停滞。ナトリウムは空気や水に触れると激しく燃焼し、火災が起きやすい。事故後、ナトリウム漏えい時の対策を軸に改造工事が実施されたが、漏えい検出器の誤作動などで再開はたびたび延期されてきた。
 先月末にも検出器の故障が起きた。安全確保にかかわる最重要機器の一つだけに気がかりだ。14年間も運転停止し、設備の老朽化も懸念される。細心の注意を払ってもらいたい。
 地元では、運転再開に伴う雇用や経済効果、北陸新幹線の延伸など地域振興への期待もある半面、懸念は根強い。不安の解消を最優先すべきだ。
 もんじゅの運転再開は高速増殖炉の実用化に向けた一歩にすぎない。民間主体の実証炉を経て、商用炉を目指すが、計画が順調に進んでも実用化は「50年ごろ」。道のりは遠い。
 欧米では、安全性や高コスト、核兵器に転用される恐れのあるプルトニウム不拡散の観点から高速増殖炉から撤退する動きが目立つ。
 もんじゅには既に9200億円余りを注ぎ込んだ。それでも安全性の問題を克服できないならば、開発の断念もひるむべきでない。再開後も年間230億円以上の経費がかかる。コストダウンが不可能なら実用化は難しい。国内外のエネルギー事情や技術開発状況を踏まえた見極めが要る。
 地球温暖化防止の動きを受け、二酸化炭素を排出しないとされる原発があらためて注目されている。
 ところが、高速増殖炉開発を今後どう進めるのか、国が掲げる核燃料サイクルは実現可能なのか?政策的にも技術的にも本質的な問題は未解決だ。計画に沿ってことを急ぎすぎては、またも国民の不信を招くに違いない。

[京都新聞 2010年05月08日掲載]

・・・

もんじゅ検出器でまた異常
2次系ガスの温度低下も
 (2010年5月9日京都新聞)

 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で6日から7日にかけ、燃料漏れを検出する機器が計6回の誤警報を発した問題で、日本原子力研究開発機構は9日、正常に作動していた同型の検出器2台のうち1台にも異常が見つかったと発表した。

 原子力機構によると、この検出器は同型のものが計3台あり、炉内で燃料が破損した場合、発生する放射性ガスを監視するための機器。別の機器のデータから、実際にはガスの漏えいはないのに、放射線量を示す数値が上昇を続けたという。

 残り1台が正常に作動しているほか、別の機器でも監視できるため、運転に影響はないとしているが、誤警報を発する可能性があり、原子力機構は9日、この検出器を停止、前に誤警報を発した1台とともに今後詳しく検査する方針。

 またもんじゅでは9日午前、2次主冷却系タンクから排出されるアルゴンガスの温度が規定値を下回ったことを示す警報が作動。温度低下は一時的なもので、安全性に問題はないとしている。(共同通信)

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2010/05/06

電気のアンペアをダウンさせよう

◆◆ でんきをナマケよう! ◆◆
◆◆ アンペアダウンワークショップ@福岡 ◆◆ 

「100万人のキャンドルナイト」を呼びかけるナマケモノ倶楽部が
今度はでんきそのものをナマケちゃう大胆なキャンペーンをスタート。

その名も「アンペアダウン」。
「家のアンペア設定を1ランク下げて、CO2もでんき代も減らしちゃおう」
というポジティブな提案です。

アンペアダウンは「暮らしの楽しさ」を取り戻す文化運動。
私たちがこれまで依存してきたモノ(電化製品)たちを少しずつ減らし、
「手づくり」「手仕事」、人間らしさを取り戻してみませんか。

ワークショップでは、アンペアダウン実践者の声を聞きながら
(意外とフツーの生活!?)、でんきをナマケる暮らしのアイデアを交換。
一緒にアンペアダウン、はじめてみませんか。

ぜひ、みなさんのご参加をお待ちしております。

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日時:6月5日(土)受付14:20 スタート14:30?16:30

会場:赤村スローカフェ・クリキンディ
      (福岡県田川郡赤村赤5251?3 源じいの森温泉内)

トーク:那須直(slow works発伝所 ぽとリズム)×ナマケモノ倶楽部

参加費:500円(1ドリンク付き、500N利用可)

お問合せ・お申み先:ナマケモノ倶楽部
*お名前、参加動機、交流会の有無を添えてお申込ください。
          E-mail:info★sloth.gr.jp Tel:03-5637-7440
          ★は@に変えて下さい。
プロフィール:
◎那須直
福岡県生まれ。環境系を含む、色々な現場を体験後、現在、4歳+2歳+6ヶ月の3児子育て中。

日々の暮らしの中[今ここ]でできることを実践、模索しながら、

自宅兼スペース[ぽとリズム]にてスローなモノ、コト、ヒトを発伝中。
2009年より、福岡秋月にて月1、仲間と[虹の市]を開催中。パートナーは、

いのち育む自然流おやつ[とーとや]を営む。過去、都市生活中に、アンペアダウンの経験あり。

こども達の未来のためにも、できるだけ楽しい、ローインパクトな暮らし方を模索する日々。

ナマケモノ倶楽部 
1999年7月に生まれたNGO。「ナマケモノになろう!」を合言葉に

「省エネ、平和、循環型」のライフスタイルを提案・実践。
南米エクアドルとのフェアトレードのほか、地域通貨、
水筒やMY箸の持ち歩き、100万人のキャンドルナイト、
ハチドリ計画など、たのしむ環境運動をダイナミックに展開中!

赤村スローカフェ・クリキンディ 
オーガニック&フェアトレード・コーヒーを20年来展開している
ウインドファームの直営店。地域に根ざした“ハッピースローカルチャーカフェ”を
目指している。そこに集う人々が、「人」「物」「食」「文化」を通して
共に気づき、学び、成長し、つながる空間を創造し実践。

主催:ナマケモノ倶楽部
協力:赤村スローカフェ・クリキンディ
助成:マイクロソフトNPO協働プログラム
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“奇跡的”に残された湿地が埋められる

“奇跡的”に残された神奈川県最大の湿地が残土処分で埋められる

 ■北川湿地(神奈川県)<上>

「1週間前にはあそこに木が茂っていました。ここ数日、工事が急ピッチで進んでいます……」

 次々と木が切り出されては、ブルドーザーやトラックが走り回る湿地を眺めて、地元住民の中垣善彦氏は嘆いた。

 北川湿地は、神奈川県に残された最大の平地性湿地だ。面積は約22haで、京浜急行電鉄の終点である三崎口駅から10分ほど歩いた場所にある。急峻なすり鉢状の谷戸に雑木林が広がり、地元の人でも身軽な格好では行くことができない。

「だからこそ奇跡的に、約100種類もの希少種が生き延びてこられたのだと思います」

 中垣氏が北川湿地を知ったのは4年前、偶然入り込んだこの湿地の魅力にハマった。

「地元にこんな場所があったとは! と驚き、すぐに生物の調査を始めたんです」

 すると、希少種が続々と発見された。ある日、ホタルの餌となるカワニナを大量に発見した中垣氏は「ホタルがいるに違いない」と確信。6月の夜、仲間とともに湿地に入り、乱舞する無数のホタルを発見した。

内容を見て驚いた…環境影響予測も生物保全対策も“テキトー”
■北川湿地(神奈川県)<中>

 今年4月上旬、その北川湿地を残土処分場に変えるべく「開発」の手が入った。搬入予定の残土は220万立方メートル。ドラム缶換算で1100万本もの土が谷を埋めることになる。

 この地域の開発は、’70年に三浦市が北川湿地とその周辺を市街化区域に指定したことから始まった。まず、京急が宅地開発のために地権者から土地を購入したのだ。それに加えて、京急は三崎口駅から北川湿地経由で鉄道を延伸し、海岸道路を造る計画を描いていた。しかし、計画はなかなか進まず、三浦市がその計画に合意したのは’95年。バブルが崩壊し、もう簡単に宅地が売れる時代ではなくなっていた。そして’05年、京急は鉄道延伸計画を廃止し、「発生土(残土)処分場」建設事業計画を提出。’06年の三浦市の経済対策委員会で、京急の角田修・地域開発本部長は「残土を湿地に入れることで整地し、住宅の価格や価値を上げたい」と説明した。

 一方、三浦市はどのように考えているのだろうか? 吉田英男市長は本誌の取材にこう回答した。

「6か月の準備工事の後約7年間、土砂の受け入れを行う予定。当該事業区域を含む三戸地区宅地開発区域(50ha)は『三浦みらいプラン21』で三浦市の顔となる高質な住宅地の整備と位置づけています。事業期間の7年間のうちに景気も回復し、街づくりが速やかに開始されることに期待しています」

 京急側はこう説明する。

「当初、北川湿地を含む三戸・小網代地区約160haはすべて開発される予定でしたが、そのなかに約70haの保全区域を儲けるなど、環境に配慮してきました。また、約40年間この計画に関わってきた地権者の方々の意向も無視できません」(地域開発本部地域開発担当課長・中山安司氏)

 三浦市の人口はここ15年間ずっと減少し続け、地価もピーク時と比べて半減している。市内で計画されていた住宅開発やホテル開発などの大型事業は、ことごとく失敗または中断している。新たに宅地造成をしても売れる見通しもない。しかし京急と三浦市は計画を見直すことなく、開発を強行しようとしているのだ。

 ’06年10月、京急は残土処分にあたっての環境影響予測評価書案を県知事に提出したが、これが公開されたのは’08年5月。三浦半島在住の生物教師・横山一郎氏は、その内容を見て驚いた。

「フクロウやアカハラなどの存在は無視、ニホンアカガエルやサラサヤンマなどの希少種は『湿地の周辺にも広く存在する』と軽視されていました。さらに、ホタルやメダカは移植して保全するという。20ha以上の広さに棲む生物を、わずか3haのビオトープに詰め込むといういい加減さです。しかも、移植先に定着できたかどうかの確認をする間もないまま、すぐに工事を進める予定なんです」

 危機感を持った横山氏や中垣氏らは’08年10月、「三浦・三戸自然環境保全連絡会」を結成。以降、京急との話し合いを求めたり、住民へのシンポジウムを開いたりといった活動を行ってきた。

「京急は誠意のない対応を続けています。地元住民にも何度か着工説明会を開催していますが、三戸地区の住民だけに限定されていて、私のような周辺住民や市会議員も参加できないんです。しかも、参加者によると反対できる雰囲気ではなく、担当者は『工事は市との間でもう決まったことです』『この場は工事の是非を議論する場ではなく、工事の内容をお知らせするだけです』と明言していたとか」(中垣氏)

 ■北川湿地(神奈川県)<下>

 第三者機関もこの開発を「問題あり」と判断している。’09年4月、県環境影響審査会が「京急の評価書案では環境保全は不十分」であり、「(この事業が実施されると)この豊かな生態系の大部分を喪失することとなる」との答申を出したのだ。しかし、京急はこの答申をほとんど反映させることなく、翌5月に環境影響予測評価書を県に提出した。そして7月、県は事業を許可し、北川湿地に工事用の取り付け道路建設が始まった。

 これに対して周辺住民10人が11月に県公害審査会に調停を申し立てたところ、京急は調停の1回目に「打ち切り」を主張してきた。そのため「最終手段」として’10年3月、京急に工事差し止めを求めて提訴したのだ。

「首都圏で、これだけ豊かな自然が残されている場所というのは本当に貴重。北川湿地の周辺には小網代の森と干潟、南関東最大級の弥生遺跡もある。見通しの暗い宅地開発を無理に行うよりも、グリーンツーリズムなど地域独自の魅力を生かしたビジネスを考えたほうが、京急にとってもビジネスチャンスになると思います」(横山氏)

大人も子どもも手をつないで2000人の大きな輪を

2010/05/05

“古き良き沖縄”が残る離島で、エコ・リゾート会社が環境破壊

“古き良き沖縄”が残る離島で、エコ・リゾート会社が環境破壊

■竹富島(沖縄県)<上>

 人口340人の小さな島が、大規模リゾート開発の波に呑まれようとしている。

 沖縄県八重山郡竹富島は、石垣島からフェリーで約10分、“古き良き沖縄”の景観を今なお残す離島だ。国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されている。ハイビスカスやブーゲンビリアなどの花に囲まれ、赤瓦の家々が連なり、きれいに掃き清められた白砂の道を水牛車が通っている。

 リゾートの開発者はエコ・リゾートで有名な「星野リゾート」で、竹富島東部海岸アイヤル浜付近の83haにコテージ約50棟、プールやレストラン等を建設する。今年中の完成を目指しているという。

【環境調査も埋蔵文化調査も行わず森を皆伐】

  ’07年8月、開発者側は「測量」を名目に、リゾート開発予定地を含む6.7haの森林を伐採した。竹富島の自然が好きで年に何度も訪れるという神奈川県在住の斉藤英夫氏はこう証言する。

「開発予定地内を通るアイヤル路は『蝶の道』とも呼ばれ、以前は歩くとたくさんの蝶が体にまとわりついてきました。ところが、おそらく伐採の影響だと思いますが、年々蝶の数が減っている。感覚としては3分の1くらい。リゾートができれば道路も整備され、多くの車両が行き交うことになる。さらに多くの動植物に影響が出ると予測されます」

 ところが開発者側は、環境調査を一切していないという。

 リゾート開発に反対する、「竹富島憲章を生かす会」代表の上間毅氏はこう語る。

「6.7haでは調査をする義務がないと説明されています。でも、本土と小さな離島では、同じ面積でも環境に対する負荷がまったく違う。予定地にどんな動植物がいるのかわからないまま、開発が進められようとしています」

 また、予定地内の漢那地(かんなーじ)という地域では、数十年前に先島先史時代の石斧が出土しているが、埋蔵文化調査も行われないままだ。

「石斧の出土場所は’07年に伐採された地域に含まれます。このときに多くの遺構も破壊されてしまったのではないでしょうか」(上間氏)

「カネは一代、土地は末代」外部資本による開発は竹富島憲章違反
 ■竹富島(沖縄県)<下>

 竹富島には「外部資本に土地の取得や開発をさせてはならない」というルールが存在する。その起源は’70年代の沖縄復帰直後、本土資本が沖縄県内の土地を買い漁っていた時代にさかのぼる。当時、竹富島の土地の4分の1が本土の開発業者に買われてしまい、危機感を覚えた島の人々は前記のルールを謳った「竹富島の声」を発表して土地を取り戻す運動を始め、’86年には「竹富島憲章」を制定した。このことによって、沖縄本島などで大規模リゾート開発が進められるなか、竹富島は昔ながらの沖縄の町並みや伝統文化、豊かな自然を残してきたのだった。

 それなのに、なぜ星野リゾートのような本土のリゾート会社が進出することができたのか。それは、竹富島の有力者・上勢頭保氏の存在が大きくかかわっているという。’70年代、上勢頭氏が代表を務める南西観光は、沖縄県のゼネコン最大手である國場組から資金提供を受け、リゾート開発対象地の所有権を取得した。ところが、’90年代のバブル崩壊でリゾート計画は破綻してしまった。債務処理のため島の土地を買われる危機にあったところ、星野リゾートが15億円の資金を拠出して「外部資本の開発から守ってくれた」と開発者側は説明している。

「しかし、土地を保有する竹富土地保有機構も、開発・運営を担当する南西観光(南星観光)も、星野リゾートが100%の株式を保有している。名目上、島内の会社となっているだけで、実質は島外資本なんです。もしリゾートができれば、小さな島に人口70?100人の大集落ができることになる。経済的にも大資本に従属して、今まで守ってきた民主的な住民自治や、祭りなどの伝統文化も大きな影響を受ける恐れがあります」(同)

 計画が発表された’07年以降、開発者側は「住民説明会を何度も行い、賛同を得た」と説明しているが、これに対して竹富島で民宿を経営する野原義克氏は「とんでもない」と反論する。

「開発者側は、あの道を直してあげるとか雇用が増えるとか、借金を返し終わった12?13年後には島民に土地を返すなどと、いい話ばかり言っています。しかし、説明会での録音や録画を認めず、すべて口約束にすぎない。それに、あの人はこの人に説得させれば嫌でも反対できない、といった島社会の実情を知り尽くしている。狭い島社会で、有力者に反対するのは大変なことなんです。まず老人会で拍手喝采させて、次は婦人会、反対意見の出そうな一般向けは最後に、といったように段階に分けて説明会を行うなどで、島の人々が反対と言いづらい状況を徐々につくってしまった。東京、沖縄、石垣にある竹富出身者の団体『郷友会』にも圧力がかけられました」

 そこで、野原氏らは島民の本音を聞くために、無記名での住民投票を公民館に求めた。

「ところが、いったん住民投票の開催が決定されたにもかかわらず、また圧力がかかってその決定も無効にされてしまったんです。そして、今年3月31日に開かれた公民館の定例総会では、開発者側が100通近くの委任状を取得したうえで、リゾート開発への賛成決議を強行しました」

 そのほか、上水道の供給の問題、排水処理やゴミの問題など、未解決の問題は数多くある。それらを放置したまま、開発者側は建設を強行しようとしているのだ。

 現在、リゾートは沖縄県に建築確認を申請中。早ければ、今年のゴールデンウィーク明けにも工事が始まる見込みだという。

「私たち島民は、おじいおばあから『カネは一代、土地は末代』と教えられて育ってきました。もともと、竹富島には島民が守ってきた『沖縄の原風景』に惹かれてやってくる観光客が多く、豪華リゾートを望む人々は少ない。もし失敗すれば企業は撤退するだけですが、後に残された我々はどうすればいいのか。先祖が残してくれた島の伝統文化や自然は、一度壊してしまったらもう取り戻すことはできません。お金には換えられない、絶対に守っていかなきゃならないものなんです」(上間氏)

「竹富島憲章を生かす会」では、趣旨に賛同する賛助会員を募集中。

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