ウインドファーム流フェアトレード

目次

フェアトレード

30年ほど前、弊社において有機コーヒーの輸入、販売に取り組み始めた頃、新聞でその取組みが紹介された際は「国際産直」という言葉が使われていました。
 

時代は変わり、フェアトレードという言葉は社会に浸透し、いつしか弊社の取組みも「国際産直」ではなく「フェアトレード」という言葉で紹介されるようになりました。

生産者から、フェアな価格で買い取ることが一般のフェアトレードで最も重視されているフェアのようですが、弊社ではフェアの中にいろいろな意味を込めています。

 

産地への支援

弊社では、生産者が決めた価格で買い取り、生産者の経済状況に応じて通常、半年から1年の先払いをしています。また、一般の会社が支出していないことにも支出していることが多々あります。

例えば、産地で働く技術指導員の給与の支援、生産地域の図書館を作る支援、農道整備や天災(霜や雹の害など)の復興支援などです。

エクアドルやメキシコの生産地域での「鉱山開発」を食い止めるため、地元の環境保護団体に寄付したり、この問題を広く知ってもらうために講演会やフォーラムを開催したりしています。

もし、鉱山開発が始まってコーヒーが生産できなくなったら、他の生産者を探すのが一般的なやり方かもしれません。しかし、弊社の考えるフェアトレードというのは、生産者と共に森を守る活動を一緒にやっていくことも含んでいます。

他の生物・未来世代とのフェアのため

弊社では、有機栽培であることを重視しています。

一般的には、生産者からの買い取り価格の部分が、フェアであることが重要とされ、農薬や化学肥料を使っていても(つまり有機栽培でなくても)フェアトレードと呼ぶこともあるようです。

しかし、弊社ではフェアトレードの「フェア」に人と人とのフェアだけでなく、人と自然(生態系=他の生物)とのフェア、今の世代と未来世代とのフェアも重視しています。その意味でも人と自然が共存できる森林農法(アグロフォレストリー)を広めていきたいと考えています。

主な取引先産地

メキシコ・トセパン協同組合

「トセパン」は団結を意味します。トセパン協同組合は、先住民で構成される農業組合で、30年以上に渡り、森林農法によって森を守りながら良質のコーヒーを育てています。

トセパン協同組合では健康や地球にやさしい農業を営むこと、教育を受けられること、生まれ育った土地で家族が寄り添って生活することを「豊かな生活」として大切にしています。

*産地紹介ページはこちら


東ティモール・マウベシコーヒー生産者協同組合 (COCAMAU)

東ティモールのアイナロ県マウベシ郡。標高1200?1500メートルの山間部に位置し、日中の陽射しの強さに比べて朝晩の冷え込みが激しい地域です。年間降雨量も比較的多く、おいしいコーヒーが育つ条件に恵まれています。

2002年の独立から間もない東ティモール。標高の高い地域に住む人々にとっては、コーヒーが唯一の現金収入を得る手段です。良質のコーヒーとフェアトレードで、東ティモールの人々の経済的自立への足がかりになるように取り組んでいます。

*産地紹介ページはこちら


ブラジル・ジャカランダ農場

カルロス・フランコさんは、「農薬の使用は生産者にとっても消費者にとっても自然環境にとってもよくない」と1980年に農薬の使用をやめ、有機栽培コーヒーのパイオニアとして地域で有機栽培の普及にも取り組みました。

2003年にカルロスさんが亡くなったあとも、その想いは子どもや孫たち、農園スタッフに引き継がれています。
ジャカランダ農場と弊社とのフェアトレードは絵本にもなっています。

*産地紹介ページはこちら


エクアドル・インタグコーヒー生産者協会

インタグ地方には豊富な鉱物資源があると言われており、地元住民の承諾のないまま鉱山開発が推し進められようとしていました。
インタグの人々は、一時的には豊かになる鉱山開発よりも、「子どもや孫の代までこの豊かな森や川を残したい」と願い、多様な命を育む森の中で森林農法によるコーヒー栽培をおこなっています。

*産地紹介ページはこちら


目次